蓮井 雄介

蓮井 雄介
循環器内科 蓮井 雄介 【出身校(卒年)】金沢医科大学(2010年卒) 【初期研修先】 【研修時期】2011年4月から2013年3月

心臓という重要な臓器と向き合う立場であることから色々な面でやりがいを感じることができたり、自分の成長を感じる場面もあります。

私は平成30年4月で医師としては 8年目、循環器内科に入局してからは6年目となります。元々、他大学出身であり、研修から香川で働いていますが、上級医の先生方も最初から全く分け隔てなく接してくださり、不自由なく医療に従事できております。

循環器内科医になろうと思ったきっかけは研修医時代に循環器内科での研修で急性心筋梗塞の緊急カテーテル治療の現場を経験したことが大きかったです。緊急時に複数人で治療にあたって患者を救うスピード感と一体感、達成感に心を惹かれました。また心臓という単一臓器でありながら勉強すればするほど心臓に関して分からないこと、知らないことが出てくる点も循環器の魅力だと思います。分野も虚血、不整脈、心不全、弁膜症など幅広い分野があり、それぞれPCI、アブレーション、ペースメーカ、TAVIなどの手技も勉強していける点も一生従事していく仕事として魅力的だと思います。

前期も後期も含めた研修期間の選択は大きく大学病院と市中病院での研修に分かれてくると思います。どちらも経験した立場からすると、どちらにおける研修も一長一短があり重要だと考えます。

大学病院では循環器領域における専門的な疾患の知識の習得、カンファレンスを通じての方針決定などを経験することができ、上級医の人数も多いため様々な意見、教え、手技などを含めて学ぶことができる点が強みだと考えます。

3年目以降で当院循環器内科に入局した後に関しても大学での医療、市中病院・関連病院での医療のどちらも経験することができます。関連病院ではそれぞれの病院で特徴があり、虚血のPCIを積極的に行っている病院、不整脈のアブレーションを中心に行っている病院、心不全のリハビリを中心に行っている病院、救急に力を入れている病院、地域の病院で内科全般に対応している病院など選択肢は多岐に渡ります。一方で大学病院では臨床はもちろんのこと、研究、教育も並行して行っていくことができます。臨床においては重症心不全に対する補助循環も含めた治療や心筋症の心筋生検も含めた精査や両室ペーシングを含めた治療、肺高血圧症、心臓血管外科と連携して診ていく症例など大学病院でしか経験できないような症例、疾患を経験することができます。研究に関してもやはり大学病院で働くメリットの一つだと感じています。日々臨床にあたって疑問に思うこと、方針で迷うことにおいて参考となるものの一つは過去の研究の成果であり、過去の論文であると思います。そういう参考とされるような研究や論文を自分が報告したり、書いたりするチャンスがあることは実に素晴らしいことだと思います。教育に関しても学生や研修医のいない病院で働いていると、緊張感がなくなってしまったり、人に教えるまで知識を深めることがなかなかできていなかったりということを経験します。学生や研修医に教えることによって自然と責任感や緊張感が生まれ、疾患や病態について更に踏み込んだところまで考えていく努力をしていると思います。また私個人的なこととしては大学病院で医療に従事している中で学生を通じて本大学のサッカー部とも交流が持てるようになりました。一緒にサッカーをしたり、飲み会に参加したり、医療の現場でも同部の他科の医師と互いに助け合うことができていたりするのを実感しています。人との出会いが多いのも大学病院の特徴、魅力ではないでしょうか。

私は現在、不整脈グループとしてアブレーションを中心に診療に携わっています。循環器の中でも不得意な領域であり、自分自身でアブレーションができるようになるのかどうか不安な部分もありますが、日々の症例を成長に繋げようと心がけています。また研究に関しても平成29年から準備をしてデータを取り始めている臨床研究があり、これからデータ解析や論文化できるように形にしていくことが今の目標の一つです。

以上のように忙しい時期、大変な時期もありますが、心臓という重要な臓器と向き合う立場であることから色々な面でやりがいを感じることができたり、自分の成長を感じる場面もあります。これから循環器の道を志す可能性のある皆さんにもやりがいや充実感、成長を感じるように過ごしてもらえればと思います。