私は生まれも育ちも香川県ではありませんが、学生時代から上級医の先生方とよく交流を持たせていただいており、また個人的に部活動の先輩方が多く在籍していることなどもあり、そのまま香川で研修を行い、現在医療へ従事して6年目になります。
初期研修は大学病院のプログラムで1年目を大学病院、2年目を市中病院2ヶ所で行いました。大学ではカンファレンスなどを通じて各疾患を深掘りすることの重要性を学び、市中病院では多くの疾患を経験して知識や実技の幅を広げることができ、とても充実した研修を過ごすことができました。私は急性期疾患や人命の救助に直接的に関わる分野の仕事につきたいと漠然と思っておりましたが、研修期間を通じて上級医の先生方の緊急時の対応などに心を惹かれ、循環器内科医を志すようになりました。
実際に現在の医局に入局し後期研修1年目を大学でスタートすると、早速主治医として多くの症例や手技を経験することができました。循環器内科医は、①超急性期~慢性期・末期まで様々な疾患群を担当すること、②治療方針に正解がなく症例ごとの最適な治療を常に探すこと、③手技の幅が広くカテーテルからデバイス手術まで経験できること、などがとても魅力的であると感じています。特に大学病院においては稀少例や重症例を経験できることから、日々様々な議論を重ねながら常に成長を実感することができます。また、個人的には後期研修2年目(医師4年目)の1年間、国立循環器病研究センターで研修をさせていただき、循環器疾患のグローバルスタンダードを肌で感じることで、さらに世界観を広げることができました。現在は心移植などの先進医療から、在宅をはじめとした緩和医療まで、様々な治療選択肢がある循環器疾患における患者様の意思決定支援への取り組みにも尽力したいと考えており、多職種と連携をとりながら日々精進しております。
こんな真面目な話をしておりますが、普段の循環器病棟はとても賑やかで、毎日楽しく仕事ができております。各職種がよりよい医療提供ができるように日々努力しており、多職種で積極的なコミュニケーションをとることで新たなアイディアが生まれることもあります。自分だけではなく職場全体で一緒に努力し成長していく過程は、働く環境としてはとても魅力的であると感じます。
循環器疾患はなお未解決の課題が山積しており、あらゆる活躍の分野があります。興味がある方、仕事のやりがいを求めている方など、一緒に働くことができることを心待ちにしております。