教育活動

学生・研修医のみなさま

学生・若手医師の皆様、ホームページをご覧下さりありがとうございます。

香川大学循環器・腎臓・脳卒中内科では、将来の医療の発展に貢献できる人材を育成すべく、臨床研修、基礎研究、海外留学を通した多様な研修体制を準備しています。

我が国の主要な死亡原因である 「心臓病」「脳血管障害」そして、高齢化に伴い増加する「腎疾患」「高血圧」「動脈硬化性疾患」を対象疾患として診療を行う私たちの責任は重大です。

しかし、この領域は新しい診断治療法の 開発や再生医療など様々な進歩があり、やりがいのある領域です。あふれるばかりの希望と意欲をもつ若い先生方に、思う存分その力を発揮していただき、我々と共に医術を磨き、診療、研究を行っていただければと思います。

卒前教育

香川大学医学部ではチュートリアル教育を1年次生から取り入れております。
また3年次生より臓器別の統合講義が開始されます。

  • 3・4年次生の統合講義では循環器ユニット(心臓血管外科・炎症病理学・当科)と腎泌尿器ユニット(泌尿器科・当科・放射線治療科・腫瘍病理学)で講義・実習を分担して行い, 関連病院の先生方にも講義や試験問題作成にご協力いただき, この場を借りて御礼申し上げます。
  • 5年次生の臨床実習は、2週間ごとに5~6名の学生が実習にきます。担当患者を受け持ち, 担当教官や病棟主治医とともに身体診察、各種検査による病態把握や治療に触れ、実際の臨床の流れを学習でいるようにしています。学生が主体となり症例検討会を毎週おこなっています。
  • 6年次生の臨床実習では、3週間の実習中に多くの関連病院での学外実習を行い、実際の現場の多彩な環境を肌で感じてもらえるようにしています。 また、若手医師と行動を伴にしていただき、臨床以外の様々な交流を心がけています。

卒後教育

  • 卒後臨床研修センターの研修プログラムにより卒後2年間、基幹型臨床研修病院での研修や同一都道府県内、2次医療圏内の病院群での研修が行われます。当科の研修を選択された先生方に少しでも脳・心・腎疾患への疾患理解を深めていただく目的で、当院研修中に6つの基本テーマを6週間で学び、診療上のエッセンスを週1回学ぶ、モーニングレクチャーを行います。
  • 1.1 心電図・不整脈 (担当 松永/石澤)
  • 1.2 心エコー(弁膜症診断)(担当 石川)
  • 1.3 虚血性心疾患 (担当 三宅/村上)
  • 1.4 心不全  (担当 萬谷/野間)
  • 1.5 肺高血圧 (担当 石川)
  • 1.6 末梢血管障害 (担当 三宅/辻)
  • 1.7 循環器診療全般(担当 松永)毎週木曜日
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  • 2.1 腎不全時の薬物治療 (担当 守時)
  • 2.2 腎臓病と栄養療法(担当 藤田)
  • 2.3 腎不全・透析患者診療のコツ (担当 大西)
  • 2.4 腎代替療法選択・腎移植 (担当 祖父江)
  • 2.5 腎不全外科・PTA・CAPD (担当 尾崎)
  • 2.6 腎炎・腎病理 (担当 西島)
  • 2.7 水・電解質と輸液療法(研修医モーニングセミナーにて全研修医対象) 祖父江
  • 専門研修
    卒後臨床研修終了後に当科を選択された方の研修は、基本的に指導医とペアになり主担当医として様々な症例を経験します。指導医と共に多くの手技を行う機会を得ることでしょう。また、専門研修をしつつ大学院博士課程に進む事も可能です。
    詳しくは香川大学医学部附属病院 医師キャリア支援センター、および当科HP研修プログラムのご案内を参照ください。
    香川大学医学部附属病院 医師キャリア支援センター
    http://www.med.kagawa-u.ac.jp/~isikyaria/

研修終了後

  • 臨床医への道
    臨床上の診療能力を高め、手技を学ぶ機会を多く作ることにより各専門分野でspecialityを発揮できる医師を目指します。
  • 研究者への道
    循環器・腎臓・脳卒中分野における基礎研究から臨床研究、国内外への留学を経験し、臨床現場の未解決問題を克服するための研究を行うことを当教室の目標とし、大阪大学や国立循環器病センターなどと共同し研究を進めます。

研究者への道

  • 最後に
    このように, 卒前および卒後教育は多くの先生方の協力で成り立っています。
    学生・若手医師の活躍の場として環境を整備し、学習や教育面を充実させることも我々の使命と考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。