飛梅 淳

飛梅 淳
循環器内科 飛梅 淳 【出身校(卒年)】香川大学(2012年卒) 【初期研修先】恩賜財団大阪府済生会千里病院  【研修時期】

今回の「先輩医師からのメッセージ」は香川県へ戻ってきたパターンがテーマです。

香川大学平成24年卒の飛梅淳と申します。私は香川大学を卒業して一旦大阪で初期研修を行い、現在は出身大学である香川大学に勤務しています。
 
今回の「先輩医師からのメッセージ」は香川県へ戻ってきたパターンがテーマです。私の研修時代やこれまでの進路選択についての動機や経験をお伝えしようと思います。循環器内科に興味のある学生や研修医の先生の方々の参考になっていただければと思います。

学生の頃は漠然と救急がしたいと考え、大阪府にある恩賜財団大阪府済生会千里病院にて2年間初期研修を行いました。ここには自己完結型3次救急医療機関としての千里救命救急センターがあり、最重症な患者が次々と運ばれて来ていました。日々圧倒されながらも自分も救急の最前線で頑張りたいと思う一方で、実際の臨床では突然できるようになる訳もなく、目の前にあることを日々積み重ねるしかありません。きっとすべての分野はできないだろうから、これはできると思える仕事が必要だとも感じていました。また重症な方の全身管理に循環器診療は避けて通れないのであればまずはこれから始めてみようと思いました。

さて、ここで循環器内科としてどのような施設で後期研修として仕事を続けるのか悩みます。「カテ件数が多いよ」や「症例いっぱい経験できるよ」という施設はありますが、私の目指すものとはやや異なるようでした。その中で「循環器領域のあらゆる疾患に対して常に最善の治療を選択できるように一人一人向き合っていきたい」と母校の先生がおっしゃっており、最終的に循環器・腎臓・脳卒中内科学講座に入局することになりました。

現在は上司や同僚に恵まれ楽しく(もちろん楽しいばかりでもありませんが…)日々研鑽を積んでいる最中です。病棟を担当し心不全で入院したり、狭心症や下肢閉塞性動脈硬化症で入院したりする方を診療しながら心不全についての臨床研究も行っています。やはり探索的研究などは大学病院ならではと思います。

研修医の頃、また学生の頃には医師7年目が今のような生活とは想像もついていませんでした。この先7年後はどうなっているのか自分でも楽しみでもあります。この文章を読んでいる皆さんのいくらかの参考になったでしょうか。ご縁があって一緒に働くことができればよいですね。